2010年7月 4日 (日)

『犬として育てられた少年 子どもの脳とトラウマ』ブル-ス・D・ペリ-、マイア・サラヴイッツ著

41mxbtinsel_sl500_aa300_ 人間の脳は生まれたときから外部の刺激にって発達を始める。抱っこやあやすことが脳の成長を促す。ネグレクトなどの誤った接し方によりその部分が抜けると、その後の脳の成長を支える基盤がなくなる。その結果、他人との健全なコミュニケーションの方法を学べず、理解できず、体だけが大きくなっていく。

外部からの刺激は脳で感知され判断される。この本を読んで、心の大部分は脳にあるように思った。

孤児院の大部屋に並べられたベビーベッドの中で3歳まで過ごしたピーターは、担当者のルーティンワークとして、ミルクを与えられ、オムツを交換される時以外は大人との接触はなかった。ほかの時間はほっておかれ、周りの同じ境遇の赤ん坊と手をつないだり、おしゃべりをしたりしていた。

3歳で里親に引き取られ、両親の検診と作者である医師による治療とカウンセリングによって、少しずつよくなっていった。この医師はピーターがなぜ他人とうまくコミュニケーションがとれないのかということとピーターの助けになってほしいということを同じ学年の子供たちに説明した。その小学生たちは説明を聞いてからは、ピーターをかばい、助け、おかしな反応を示してもからかわず、忍耐強く直すようになった。そして、ピーターの脳が成長するのに必要な経験を友達付き合いを通して提供した。

ピーターの友達にはピーターへの愛があった。それが結果的に大きな助けとなって、他人と健全な関係を築けるようになった。愛情はトラウマを治療する上でもっとも大事なもののように思う。

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2009年11月30日 (月)

ぼちぼちと。

以前よりは少しよくなったかも。相変わらず微熱続きでいつも頭がぼうとしているけれども、食べ物をおいしく食べられるようになってきた。おかげで体重は健康な時よりも5キロも太っちゃった。

ダイエットもかねて、サイクリングをしたり、散歩したり、病院ついでに展覧会へ行ったり。やっとそういうこともできるようになってきた。

でも、回復のスピードはとてもゆっくりで、自分の体なのに思い通りにならないことに腹が立つ。そういう時は、3日前とはそれほど変わらないが1ヶ月前に比べれば確実によくなっていると自分自身に言い聞かせる。

まどろっこしいけれど、仕方がない。

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2008年11月 7日 (金)

苦しみの根源が恐れならば、その逆の楽しみの大本は何なのだろう? 自由? 希望? それとも、他のもの? これらすべて?

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2005年6月28日 (火)

妻を帽子とまちがえた男

オリバー・サックス著
『レナードの朝』の原作者

脳神経が支障をきたしたとき、奇妙な症状が現れる。

妻を帽子とまちがえてかぶろうとしたり、
「左」という概念がまったくなく、自分の体の左半分を
左半分として認識できない。そのため、化粧をするのは
顔の右半分である。

こうした症状をかかえて生活するのは非常に大きな苦労を伴う。

妻を帽子とまちがえた男は、音楽学校の先生だった。
対象物を対象物として認識できないという視覚障害をわずらってしまった。
ただ、歌を歌いながらであれば、日常生活の作業は可能だった。

患者が、この症状について忠告があったら言ってほしいと
著者に告げる。

しかし、著者は、どこが悪いのかはいえないが、良いところは言える。
これまでは音楽は生活の中心だったが、これからは生活のすべてというふうにして良いと思う。
と助言する。

欠点を欠点とせず、個性ととらえている。

自分では欠点と思っていたところも、見方を変えれば長所となりうる。

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