2011年10月30日 (日)

art: 『日本人の美意識』ドナルド・キーン著

30521528曖昧性と暗示の美。

自然な変化にまかせることを好しとするが、すみずみまで神経が行き届いた気遣いにうれしさを感じる。

もろさ、はかなさを愛する故か、一分のすきもない完璧さには息が詰まる。

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2011年7月25日 (月)

art: 空海と密教美術展

Rokoshiki 国宝 「聾瞽指帰(ろうこしいき)」
空海筆 平安時代・8~9世紀
和歌山・金剛峯寺蔵

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圧倒された。平安時代に、留学僧として唐に渡った空海による書は力強く、大きなことを成し遂げようとする意志の力とひたむきさを感じさせるものだった。

当時は、現代とは比べものにならないくらい、死が身近に、それこそ隣にあったはずだし、伝達手段も限られている。そのような中で、生き延び、目的をかなえるために、貴族は仏様の力におすがりしたのだろう。その結晶が今回、展示されている仏像などだ。

どの仏像も彫刻が繊細で、表現が豊かで、華やかさがある。当時、仏像の制作に携わった人々の願いの深さが伝わってくる。医療も発達しておらず、物の怪の存在が信じられていた時代のことだ。なんとなくではあるが、理解できる。

文化は宝だ。これだけのものが日本に残っていることに驚異を感じる。多くの人が大事にしてきた結果だろうし、これからも劣化を防いでますます大切にしなければならない。そこに宿る願いや思いはその時代に生きた人々の足跡だ。文化は人が生きた証なのだ。

空海と密教美術展

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Zocho 国宝「増長天立像(四天王のうち)」
839年
木造彩色 高さ:約1.8m
京都・東寺蔵

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2011年6月19日 (日)

art: ジパング展

Konoiketomoko
鴻池朋子
無題
2010
墨、胡粉、金箔、雲肌麻紙、襖、漆枠
182x544cm
撮影:宮島径
©KONOIKE Tomoko
Courtesy Mizuma Art Gallery

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ごった煮の美。

醜悪、華麗、皮肉、礼賛、明快、緻密、示唆的、暗示的、勢い、奥ゆかしさ。複数の要素が絡み合ってひとつの作品の中に存在しているからこそ、おもしろいし、見応えがある。

どの作品も、作家によってしっかり構築されており、安心して見られた。作品が持つ意味を考えて見るよりも、全身で浴びるように体験したほうが充足感があった。

現代アートの作家は、名前は聞いたことはあっても、まだそれほど作品を目にする機会が多いとは言えないような気がする。ここを始めとして、意識的にもっと現代アートに接してみようと思う。

また、ミヅマアートギャラリーの三潴末雄氏による作品の解説は、作家とのやりとりを話してくれたり、それぞれの作品のポイントを解説してくれたので、作品を理解する助けになった。

ジパング展

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Tiledroom 樫木知子
タイルの部屋
2010
アクリル、油彩、紙、パステル、鉛筆、麻布、木パネル
227.3x181.8cm
copyright of Tomoko Kashiki
courtesy of Ota Fine Arts, Tokyo

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2011年5月23日 (月)

art: 大樋 年雄展

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その場にあるだけで、周りの雰囲気を変えてしまうような独特な存在感と重厚感のある作品だった。


大樋 年雄展
http://www.takashimaya.co.jp/yokohama/event3/index.html

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art: 遠藤周作展

Endomainimage_2 狐狸庵先生の軌跡を原稿や写真などを通してたどる展覧会。座長を務めた劇団「樹座」の映像も見ることができた。シーシャを吸う写真があって、好奇心旺盛だったのだなと思った。

以前、自身の信仰心について書かれた著作を読んだことがあるが、あまりにストイックに追い求めていたので、驚いたことがある。何でそこまでできるのかなって。私が無宗教だからの疑問なのかもしれないが。

見たあとに、講談とトークを楽しんだ。講談を見るのは初めてだったので、とても楽しかった。講談師の神田蘭が、途中で中島みゆきの歌を歌っていた。お客さんに楽しんでもらうためなら何でもありなのだそうだ。多分10分ぐらいだったと思うけれど、時間が短く感じられて、もっと聞きたかった。

遠藤周作展
http://www.kanabun.or.jp/te0165.html

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2011年5月16日 (月)

art: 「香り かぐわしき名宝」展

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一口に「香り」といっても、さまざまな方面へのアプローチがなされていた。香木、お香を楽しむための道具を始め、浮世絵、日本画、香水の広告も展示されていた。

飛鳥時代に香木が漂着したときから連綿と続く香りと関わり、そして、どのように広がっていったのかがが分かるよう展示内容だ。香りは日本人にとってなじみ深いものであり、すでにそこにあるものなので、多くを意識することはなかった。しかし、今回の展示を見て、もっと知るべき内容があると思った。

速水御舟曰く、「芸術の上に常に欲しいと思うのは芳しさです」。確かに、優れた作品の前に立つと、自分がその絵の中にいるような気持ちになる。雨の情景であれば、湿った空気、雨や土の匂い、音が容易に想像できる。

画像は、《桜文散七宝鞠香炉》で18世紀のもの。着物の袂などに入れて香りを焚き染める道具で、動いても中が水平に保たれるようにできている。

「香り かぐわしき名宝」展
http://kaori.exhn.jp/

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art: 藤本かずみ展「Nature Dreams 2」

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ほのぼのした色合いとユーモラスな曲線によって紡がれた作品たちは、そこで生きているかのようにたたずんでいた。

できれば、ホワイトキューブの空間ではなく、森の中で見たかった。

藤本かずみ展「Nature Dreams 2」
http://info.ginza1.net/?eid=31

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2011年5月 5日 (木)

art: Alice for the iPad


http://youtu.be/gew68Qj5kxw?hd=1


http://youtu.be/1GVPOCCnAfc?hd=1

すごーい。おもしろい。iPadがほしくなってきた。

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2011年4月22日 (金)

art: 岡村奈緒 刺しゅう展

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シンプルなようだがよく見ると、とても手が込んでいる。あわせる服を選ばないデザインで、ニュアンスを足すことができる。そういうバッグが展示されていた。

岡村奈緒 刺しゅう展
http://www.ecruplushm.com/exhibition/2011/0416_okamura_nao.html

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art: マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展

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『ベルサイユのばら』そのままの華麗で優美な世界を堪能した。ベルばらは外伝を持っているほどのファンだ。帰宅後、久しぶりに押入れの奥からマンガをひっぱり出して読み返した。

左:エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン《フランス王妃、マリー=アントワネット》
右:マリー=アンヌ・コロー《メアリー・キャスカート、駐サンクトペテルブルク英国大使の娘》

マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展
http://mimt.jp/vigee/

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